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面接に向けて

2012年 09月03日(月)

卒論面接で質問事項の一つとして

『本論文の位置づけ(意義)をどこに求めるかを確認したいと思います。(中略)・・・・・・の保管方法について(中略)実務的には大きな問題とならない可能性がある中で、今、本テーマを研究対象として扱う意義は、どこに求められますか。』

てか、それをおっしゃったら、元も子も無いような・・・

たしかに、実務的にはほぼ克服できたと思うのですが、他の業界では「受託者Aは、委託者Xから保管を委託された預かり金を自己の一般財産と分別のうえ保管専用口座に預け入れ(α債権)ていたが、その後Aに信用不安が発生し、Aの債権者Yがα債権を差押えた」といった事例がザラにあるように思えます。

さてさてその場合、α債権の預金者がAかXかどっちか?という問題があり、その際の預金者認定の法理として、実質的な出捐者を預金者とする「客観説」、預入れ行為者を預金者とする「主観説」、原則客観説を採りつつ例外的に主観説だとする「折衷説」があります。

フツウに考えれば客観説が妥当なように思えますが、差押えたYにしてみれば当然「んなもん知るか!!(怒)α債権はAのものだろ!!」となるでしょう。
つまり、A・X以外の人間にとってα債権が誰のものかが分かりづらく、特にXから委託された財産が金銭だとしたら特段の事情がないかぎり占有と共に所有権もAに移転されることから、いったんAの一般財産に混入されれば状況は錯綜します。さらに預金口座名義がAになっていたら余計に厄介です。

次に、Yが金融機関でAに対して貸付債権(β債権)を有していたとしたら、α債権とβ債権との相殺の可否が問題となってきます。つまり、善意無過失の弁済を有効とする民478条適用の可否という論点もあって、これについてはYを保護するのはどうもなぁ・・・と思いますが近年の最高裁は民478条を拡張解釈してまで金融機関の保護を図っているようです。

もっとも、わたしが卒論で取り上げた最判平成XX年では、α債権・β債権相殺の可否についての判断を示していませんが、わたし個人的にはY金融機関は善意無過失どころか、悪意重過失を認定してもいいのでは?と考えています。

最高裁が従来の客観説を踏襲したのか判例変更をしたのかのいずれかについて学説も意見が分かれていますが、わたし的には、客観説vs.主観説の議論は、あくまで定期預金に関するものですから、最判平成XX年みたいな普通預金に関しては妥当せず、結局は誰が預金口座を開設したかによると考えます。
その際に、AがYに対してXの代理人である旨の顕名をしていれば当然民478条適用の余地はありません。




とはいえ、結局のところ最判平成XX年は、預金者をAだと判断しちゃったのですが、Xにしてみればたまったもんじゃぁないでしょう。



そこで、Xの委託財産をAの一般財産から隔離できる法理が存在しないかと問題提起し、「問屋破産の法理」と、そして・・・新井誠先生の「信託法理」が登場します!



しかし、こうしてざっくり書いているとわたしの卒論は内容が薄いですな・・・

面接大丈夫かいな・・・・・・??

てか、卒業間際にもかかわらず、卒論からまだ逃れられないとは・・・泣
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