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民事執行法

2012年 09月10日(月)

卒論面接での質問事項、その2

『平成XX年判決がもはや出されたことを前提として、実務的に・・・(委託者)の未回収リスクを回避する手段として(委託金を受託者A名義口座に保管するケースがあるとしても)、X・A間委託契約書において、代理権授与の約定を明確に盛り込むことが考えられます(それだけで十分ではないかとの見解がある)が、それについてどう評価されますか。』

知らん・・・

ではなくて・・・(冷汗)

結論は、それだけでは不十分だと考えます。

卒論で取り上げた最判平成XX年のように、受託者Aに対してY金融機関が貸付債権(β債権)を有しない場合においても、たとえば委託金を委託者Xに送金されるまでのあいだに(実務では約1ヶ月のタイムラグがある)、Aの債権者Zが支払督促により債務名義を得てA名義預金債権を差し押さえた場合は、Xは第三者異議の訴えにより強制執行の不許を求めるほかありませんが、最判平成XX年を初めとする昨今の判例は、預金債権の無因性を強調していることから、預金債権の背後の存在にもかかわらず預金者をAと認定されるケースが多くなると思われますので、もはやXの第三者異議の訴えは認められなくなり、第三債務者Y金融機関に対する転付命令によって破産債権にさえもならず、Xは1円も得ることができなくなります。

他方、実務上X・A間委託契約書において、Aがテコギの不渡りや上のケースのように差押命令が送達された場合、Aが保管している委託金保管預金の印鑑と通帳を返還の上、直ちに委託金全額をXに精算する旨の約定が盛り込まれていますが、手許不如意に陥ったAが、そのような誠実な行動を起こすか否かは大いに疑わしいと思います(オイ

Q.ではどうするか??
A.知らん!

ということで、実務上大いに問題点を孕んでいると思われます。

というか、全然答えになっていない感が・・・
うーむ題意把握不十分・・・
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そもそも

2012年09月11日 09:35

こんにちは。

議論大好き人間が来ましたよ~
一緒にロースクールに行きましょう♪

て、冗談はさておき、

そもそもこの事例って、民事寄託(民法657)なんですよね?

個人的にイマイチ分からないのが、このような事例の発生する理由です。
(前にお聞きしていたらすみません汗)
法人にしろ個人にしろ自己名義での預金が可能であるにも関わらず、なぜに赤の他人に他人名義での預金を許すような寄託を依頼するのですか?
このあたりの帰責性が判決にも影響しているような気がするのですが・・・
関係ないかな?(テヘ)

ってか、教授のご質問がそのような契約条項の「法的評価」であれば、
・・・の理由により「無意味となる可能性が高い」(ドヤ顔)
でいいんじゃないんですか?


適当に書いててすみません(汗

ではあと数日がんばってください!


シモンブッチギッテハルソツギョウッテテモアリマスヨ

Re: そもそも

2012年09月11日 19:29

デイリーさんこんばんは
コメントありがとうございます♪

> そもそもこの事例って、民事寄託(民法657)なんですよね?

うーん、ちょっと違いますね
民商法の委任(民643条以下、商505条・506条)ですね。そのうちの民法646条1項は、受任者としての代理商は、委任処理をするにあたり、受け取った金銭その他の物を委任者に引き渡さなければならないとされています。

> 個人的にイマイチ分からないのが、このような事例の発生する理由です。

> 法人にしろ個人にしろ自己名義での預金が可能であるにも関わらず、なぜに赤の他人に他人名義での預金を許す

例えば・・・
① 地方公共団体X(工事発注者・委託者)が工事費用前払金(委託金)を、請負業者A(工事受注者・受託者)名義の委託金保管専用口座に振込をした。なお、X・A間請負契約では、委託金を当該工事費用以外には支出してはならないことが定められていた。
② Xに債務整理を依頼された弁護士A(受託者)が、Xより受け取った債務整理委任費用(委託金)を保管するために、A名義の口座を開設し委託金を入金した。
③ 損害保険代理店A(受託者)は、A名義の保険料保管専用口座を開設の上、保険契約者から収受した保険料(委託金)を、同口座に入金していた。なお毎月のX保険会社(委託者)からの請求に従いAは同口座から出金しXに送金していた。

といった感じですね。
たしかに金融機関を貸金庫的に便利使いしている面がありますし、Aの債権者にしてみたら(上の②はAが倒産してませんが)たまったもんじゃぁ無いでしょうね。

> ではあと数日がんばってください!

ありがとうございます!頑張ります!i-234

> シモンブッチギッテハルソツギョウッテテモアリマスヨ

いやいや、やっぱここまで来ましたから、卒業したいですよ^^;

おはようございます

2012年09月12日 07:57

思い出しました!

やっぱ③の事例は以前お聞きしてましたね。(テヘペロ)

つまりは、委任契約(643)もしくは請負契約(632)等に係る、事務処理費用等の前払い金(649)の帰趨って感じなんですね。
僕なら、やっぱ、委託信任関係がネック(委任者の帰責性あり)と考えてしまいそうです。
109条類推適用的な(笑)

あと、そのような金銭授受の形態であれば、事例①②の場合は詐欺利得罪(刑法246Ⅱ)もしくは背任罪(刑法247)の成立の検討の余地もありそうですね。
短期間の金銭の保管に供されている銀行口座に、危機的状況であるあるにもかかわらず、差し押さえの可能性を認識しながら入金させる行為には、欺罔および不法領得の意思ありとみることができるような気がします。
しかし、これは関係ないですかw

③の事例は、損害額が月々の保険金程度なので救済の必要性は軽微ということで。
もしくは、保険契約に関して危険負担(536Ⅰ)の問題と考えると、やはり被保険者の泣き寝入りになっちゃうかな・・・

とまー、あることないこと書かせていただきました。
お茶濁しすみませんorz

引き続き頑張ってください!
夜間は涼しいので風邪などひかないように・・・

Re: おはようございます

2012年09月12日 23:30

デイリーさんこんばんわ、
コメントありがとうございます♪


> つまりは、委任契約(643)もしくは請負契約(632)等に係る、事務処理費用等の前払い金(649)の帰趨って感じなんですね。
> 僕なら、やっぱ、委託信任関係がネック(委任者の帰責性あり)と考えてしまいそうです。
> 109条類推適用的な(笑)

すいません、その辺はちょっとわかりません・・・

> あと、そのような金銭授受の形態であれば、事例①②の場合は詐欺利得罪(刑法246Ⅱ)もしくは背任罪(刑法247)の成立の検討の余地もありそうですね。
> 短期間の金銭の保管に供されている銀行口座に、危機的状況であるあるにもかかわらず、差し押さえの可能性を認識しながら入金させる行為には、欺罔および不法領得の意思ありとみることができるような気がします。
> しかし、これは関係ないですかw

委任者・受任者間の関係なら単に債務不履行の問題のような・・・
ただ、②の事例は分かりませんが(てかこのケースは受任者の倒産では無いです)、①③は各々の業法で罰則規定が設けられています。

> ③の事例は、損害額が月々の保険金程度なので救済の必要性は軽微ということで。
> もしくは、保険契約に関して危険負担(536Ⅰ)の問題と考えると、やはり被保険者の泣き寝入りになっちゃうかな・・・

取扱い保険料が多い保険代理店でしたら預かり保険料(保険会社に送金が予定されている保険料債権)は優に1千万円を超えると思います。

ただ、被保険者の泣き寝入りでは決してなくて、保険代理店Aが被保険者から保険料を収受し、AがX保険会社の代理店としてX名義の領収書を被保険者に交付した瞬間に、Xは保険責任の危険を負担します。
Aはそのようにして集めた保険料を保管専用口座(α債権)に入金し、Xに一括して送金するわけですが、もしα債権がAの債権者に差し押さえられたり、α債権預金口座を開設しているY金融機関によって、Aに対する貸付金を自動債権として相殺されれば、Xは保険料を受け取っていないにもかかわらず保険責任を負うことになっちゃいます。

> 夜間は涼しいので風邪などひかないように・・・

お気遣いありがとうございます<(_ _)>